スナフキンに憧れて

旅先での素敵な出会いを発信するゆる~い紀行録です。

【ウラジオストック】ちょっとシベリア行ってくる【1日目ー後編】

 

【前編】のあらすじ:当日に準備を終え、家を飛び出したバカモノ。途中いくらかの用事で済ませながら関空から飛び立ち、ついにウラジオストック空港へと舞い降りた。シベリアの地を目の前にフワフワと舞い上がる心を抑えつつ、市街へと向かうのであった…

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時刻は19時。 ガラス張りの空港内から外に目をやる。かなり傾いているものの太陽はまだ出ており、日の光が眩しい。空港は市街から離れたところにあるため、空港周りには高い建物は見当たらず、のどかな平地が広がっているので、視野を伸ばしていくと遠くの山とも目が合う。日に照らされて鮮やかに輝く緑とオレンジ色に輝く大きな空の輝きの対比にうっとりとしながら出口へと向かう。いざ、弾ける明るさの中へ。

 

外へ出た瞬間、冷たく厚い風に何度も頭をなでられる。明るくひんやりした匂いに包まれ早くも異国を感じる。大きなの風を身体いっぱいに吸い込むと、いよいよ興奮に歯止めが利かなくなる!!!

 

 

「ついに、、キターーーーーー!!!」

「うわーーー、風やーーーー。気持ちいいーー!!!」

 

「あかん、でもちょっと寒い(笑)」

(注:こいつ今半袖の上にサマージャケットという格好です) 

 

はしゃぐバカモノ。お調子者。

 

爆発しそうな幸福感に包まれながらあたりをキョロキョロと見渡す。

とりあえず他の方のブログでも見たウラジオストック空港の写真を一枚。

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タクシーの客引きを一瞬相手にしつつ、バス停を探す。

(バス停はどこかなー、探す間にまた客引きに合うんやろかな?

わかりやすくて近いところにあってくれればいいんやけど…)

 

・・・苦節3秒。バス停を発見。

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本当に目の前にありました(;´∀`)

 

さっそくバスの運転手らしきおじさんに話しかけてみる。

「おっちゃん、乗せて!」

おっちゃん時計をトントンと叩いてなにやら伝えたい模様

「8時になったらねぇ」(´▽`)

 

現在時刻は7時過ぎ。(お、なかなか時間あるやん(;^ω^))

時刻表をチェックしてみる、バス自体は結構頻発しているようです!

 

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帰りに撮ったので背景は曇りです。

 

まだ社内には人がいないので、せっかくだからその辺をぶらぶらと歩いて過ごす。ウラジオストック空港は規模的にも小さいので、周辺もかなり閑散としているイメージ。やはり少し寒いけども、吹いてくる風は新鮮さに溢れ気持ちいい。一通り歩き回りバスの方に目をやると、車内には人影が。人がそろい次第出発してしまうのじゃないかという不安を感じ取ったので、少し前にバスに乗り込み出発を待つ…

 

小さなバスの後方のおひとり様シートに着き、さて、地図でも見ておくかと地球の歩き方を見ようとしたとき、前方から綺麗な声が聞こえてきた。

 

「日本人の方ですか?」

前の席からお姉さんがこちらをのぞき込んでいる。

いきなりのことで、絵にかいたように目を丸くする俺。

「はい、そうですよ!」

「あ、よかった」

「めずらしいですねー」

 

すると、車内の最前列からもまた声が。

「あ、私も日本からです!」

 

えーほんとですか、そうですか、ちょっと話しましょう、横並びましょ、そっちの席移っていいですか、はじめまして、、、

 

そんなこんなで、そこから市街まではお姉さん二人とお互いの話を… お名前は、何日いますか、目的地は、やっぱりシベリア鉄道乗りますか、バックパッカー歴は、お仕事は、恋人は、、、 いろいろとお話ししました。

 

まさに両手に花。Rさん、Mさんありがとうございました。

(ちなみにRさんの友達と内の兄貴が今度の仕事の関係で知り合いになった所だったというおまけつき。いやー世間はせまいですねー(´▽`) この話をバイト先でしたら、社員さんに「お前ら兄弟の世界が広すぎるんや!」と言われました(笑))

 

 

バスに揺られること一時間。ついに!ウラジオストック鉄道駅に到着ゥゥ!!!

 

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駅の前で三人で記念撮影を撮り、Rさんとはここでさよなら。お互いの旅の無事を祈ります。一期一会、大事!ありがとうございました!

そして、Mさんとは車内で話題に上がった“北朝鮮直営レストラン”なるものへ向かいます!

 

目的地は駅から市街と逆の方向、そして名前が名前だけに少し不安を感じつつ、二人で寒い寒い言いながら、ウラジオストックの港に目を輝かせながら少しずつ暗くなり始めた道をてくてくと進みます。

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あっちかなこっちかな?もーちょっと?ここら辺?と言っているうちに到着!

これがウラジオストック北朝鮮直営レストラン平壌です。

 

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少しビビっていた割に、思っていたより平和そうな外観にほっとする二人。入口から区切られてはいますが、おそらく建物自体はホテルで、その一階部分をレストランとして使用している模様。では、さっそく店内へ。

 

店内はアジアテイスト、お店のお姉さんは煌びやかでタイトなドレスでお美しいです。(写真撮っておけばよかったー)

 

腹ペコな二人はメニューを見つつノリと勢いだけで注文しました。

 

 

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左がピリ辛のスープ、美味しかった!右側はダック、ちょっとクセがありました(;´∀`)

 

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名物の平壌冷麺です!はじめ食べ方がわからず苦戦していましたが、見かねたお店のお姉さんが調理してくれました。

 

初めての北朝鮮料理、おいしくいただきました! 

 

おなか一杯になった二人。寒い寒いと言いながら来た道を戻ります。

Mさんには帰り道、色々なお話を聞いていただきました。あの時の熱意忘れずに頑張ります!

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、ウラジオストック駅に到着。

名残惜しいですが、ここでお別れ。Mさん、素敵な時間をありがとうございました!

 

 

さて、時刻は11時過ぎ。結構な時間。ここから宿を目指します。ネットにつなげないのでグーグルマップは開けませんが、まぁ大体の位置はわかっているし、何となく歩いていたら見つかるでしょ!

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・・・この余裕が苦労を生むとはこの時は思いもよらなかった…

(ここからは半分愚痴のグダグダパートなので流し読みでおkです。)

 

 

 とりあえず縮尺の荒い地図で大体の場所は分かっていのたので、その方角へ向かう。市街に向けて歩くのは初めてなので、新しい街に自然と足取りは軽くなる。…それにしても寒い(笑)夜も遅くなってきたので早く宿に着きたいところ。

 

暗くてあまりよく見えませんが、建物はすべてヨーロッパ風。大通り沿いは華やかです。

 

 

しばらくは新しい街の新鮮さにごまかされてきたものの、ある程度歩いて疲れが出始めた頃、ようやく異変に気付く。

 

ある程度歩いてきたが… あれ?道なくね??? 

どう考えてもこのブロックの中に入っていく小道が見当たらんのですが…

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この黒い線沿いが大通り。そしてその内側に入る道が見当たらない。。。

とりあえずもう一周大通り沿いを歩いてみる。端から端まではそこそこの距離。港町ならではなのか勾配がかなりキツイ。そして、この時間・この寒さ。しんどいなー(;´∀`)

重くなってきた足を引きずりながら、どうにかこうにか念入りに2周目を終える。

・・・。いや、やっぱり道ないよ(笑)

 

 

 

いや、あることはあるんだけどさ、明らかに真っ暗で路地なんだよね。もうTHE路地って感じ。通りからでは奥側がどうなっているのか判別つかない。暗闇と静寂と未知への恐怖が凄い。できるならば通りたくないけれど、もうどうしようもない、しゃーーーーないなーー腹くくって突入さ。

 

大通り沿いの大きな建物の間の細ーい道をおそるおそる進む。大通り沿いの雑踏が一瞬にして消え、冷たく鋭い静けさが襲ってくる。何とか突き当りまで進む。何も無い…戻ろう。

 

また別の路地を攻める。もはや砂利なった道を進む。目の前に木々に覆われたガレージ。怖すぎる。左には家と家の間を縫うように階段が続く。…とりあえず、左。階段を進んだ先、何も無し。宿の方向的にはガレージの奥側。仕方ない。進む。めちゃくちゃ怖いけどとにかく進む。高い壁の前で行き止まり、何もない。と、思いきや手作り感満載の木製の階段が。上るしかない。慎重に上り、壁の上側へ。これまたTHE路地って感じ。勘弁してくれよ。。。

 

その後も暗闇に包まれた怪しさ満点の路地を攻め続ける。その姿まるで比叡山を駆け回る修行僧のよう。そんなこんなで宿捜索から1時間。そこそこの恐怖体験もしましたが、ここまでくるともはや路地の怖さに対する感覚も麻痺し始めてきた。

 

「いや、宿どこやねん⊂⌒~⊃。Д。)⊃」

そーいえば、宿を取る時、“宿に看板がなく見つけにくい”と口コミがあったけれど、まさかここまでとは。どーすっかなぁ。

 

現地の人に聞こうにも時間が時間なだけに人気が少ない。そして、おそらく英語のわかる人もいないでしょう。うーん困った。

 

そんな通りでたたずむバカモノ前にはウラジオストック1どでかいホテルが。

(いやー、さすがにこのレベルとなると英語でもいけるでしょ)

そして、ヒュンダイという高級ホテルの車の入出庫を管理している守衛さん?のいる小屋へ助けを求めてみる。

 

「お兄さん、ヘルプミー( ;∀;)」

(`・ω・´)「お、どうした??」

 

幸い簡単な英語が通じたので事情説明。かくかくしかじか…

宿の位置をグーグルマップを元に説明してくれます。

 

(`・ω・´)「わかった。この道をいって…」

 

 「ありがとーーう(T_T) 向かってみるよー ・・・ん?」

 

ここで一抹の不安が。というのも先ほど路地を駆け回っているとき、たまたま外でたばこを吸っていたアジア系のおっちゃんに遭遇したんですよ。おそらく宿はこのあたりかなと思っていたので声をかけてみたところ、英語は通じなかったものの、「この道をまっすぐいって…」的なことをジェスチャーで教えてくれたんですよ。それを信じてまた駆け回り…

 

でもね、今教えてもらった場所。そのおっちゃんが立ってた真横の家なんだ。。。

 

そんな不安の顔を感じ取ったのか、ホテルのお兄さんが小屋の窓から顔を出してこちらに向かって叫びます。

 

(`・ω・´)「もしわからなければ、またここに来てくれ。俺が助けになる。」

 

かっこいいぃーーー。惚れた。おれ、惚れちゃったね。

とにかく言われたとおりに行ってみる。やはり、思っていた場所に到着。外観は普通の家と変わりなく、看板も何もないので判別がつかない。

 

(どうするよこれ、さっきのおっちゃんは違う言うてて、あのお兄ちゃんはおそらくここ?って言うてるし・・・)

 

結局、この時間(深夜1時半)に間違ってインターホンを押すのも忍びないのでまたヒュンダイへ…

 

(`・ω・´)「どやった」

( ;∀;)「お兄さん、俺今すごく混乱してる」

 

興奮気味に経緯を説明。首をかしげるお兄さん。

仕方がないと、このお兄ちゃんが宿の人に電話をかけてくれてスタッフが迎えに来てくれることに。そしてなんと、このお兄ちゃん途中まで案内すると、持ち場を同僚と交代してついてきてくれました。優しい。神。

 

途中色々と話をしながら向かい、真ん中あたりでホテルのスタッフと出会いバトンタッチ。おそらく同い年ぐらいの青年。金髪がキマってます。

 

「すまなかったね、こんな時間なのに」

「いや、こちらこそごめんなさい。それにしても、ほんまにめっちゃ迷ってん。ずーっと道歩いてたけどわからんくて、そのうえ途中に会ったおっちゃんにも…」

「あー、英語よくわからなくて、もう少しゆっくり話してくれ(;^ω^)」 (すまん)

 

「で、荷物はどこにおいてるんだい?」

「ん?この鞄だけやで」

「マジかよ(゜゜)」

 ふと荷物の少なさを思い出す1シーンでした(笑)

 

 

やーーーーーっとの思いで宿に到着。宿自体はすごくいい感じ。部屋は地下1階、今回は10人部屋。数名は床に就いているご様子。(そらそうよ) 簡単に荷物だけ整理し、ベットに倒れこむ。いやー疲れたね。初日からいろいろあったなと思いつつ、なんやかんやネタが増えて満足なご様子。明日はもっと楽しい日になる事を祈りつつ、二段ベッドの下側で眠りにつく。

 

 

 

後半だいぶだれましたが、そんなこんなで1日目終了です。

いよいよ動き出すウラジオストック旅行!続きは【2日目】で!